日系スーパー会長が県庁訪問 県産品、米へ販路拡大を
米ワシントン州シアトルに拠点を置く日系老舗スーパー「宇和島屋」の森口富雄会長(80)やバイヤー3人が24日、愛媛県庁を訪れ、上甲俊史副知事と愛媛産品の販路拡大などについて意見交換した。
宇和島屋は、森口会長の父で八幡浜市出身の故・森口富士松氏が1928年に創業し、米国で最も成功したといわれる日系スーパー。日本食を中心としたアジア系食材を取り扱い、ワシントン州とオレゴン州に計4店舗展開している。今回は来年3月に同スーパーで開く「愛媛フェア」での取り扱い商品を選ぶ商談会に出席するため来県した。
森口会長は「シアトルも愛媛と同じようにサイクリングが盛んで環境が似ている」と感慨深い様子。バイヤーは「現地では骨まで食べられて調理が楽な干物が一番人気。商談会で新たな人気商品を発掘できたら」と意気込んでいた。
これに対し上甲副知事は「海、山のすばらしい商品がたくさんある。ぜひ米国で愛媛をアピールしてほしい」と要望した。